第2話「魔法が無くなった日」
ゼロの研究室
心霊番組ゼロのマスコットキャラクター「ZERO」ちゃんの絵本形式のお話。今後、心霊番組ゼロの動画内にも影響が出るとか出ないとか…今回は「第2話」ゼロのせいで魔法使いから魔法が無くなった日の物語。また、ポストカードとしても配布を行っている。
Report 2 ZEROが居なくなってから、 ずっとご飯も喉を通りません。 「魔法」という 自分の存在意義を失った魔法使いさん。 自分の存在意義を 自分に問いただす日々。 どれだけ時間が経っただろう。 気が付けば白銀世界。 雪が積もっていたことも 魔法使いさんは気が付いていませんでした。 「あ、雪だ…」 何かを思いだしたかのように、 魔法使いさんは立ち上がり、 自分が座っていた窪んだ場所に、 魔法使いの証である帽子を置いて どこかへ歩いて行きました。 魔法使いさんの心は 雪も溶かす程熱くなり、 人間界へ降りることを 「決意」したのです。 じっと落ち込んでいては 景色が変わったことにも 気が付く事が出来なかった。 そんな自分を恥じたのです。 「自分を救えるのはいつだって自分」 しっかりとその雪に足跡をつけて ZERO探しの旅へ進んで行きました。